合唱団葡萄セカンドコンサートプログラムより抜粋


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ご挨拶

みなさんこんにちは。本日は私たち合唱団葡萄のセカンドコンサートにお越しいただきあ
りがとうございます。合唱団葡萄は1994年12月4日に結成されました。友人の結婚披露宴
で合唱した仲間がその打ち上げをしようと集まったことがきっかけでした。当時のレパー
トリーは結婚披露宴で歌ったハレルヤコーラス1曲だけで団員も10名程度でした。合唱団
葡萄という名称は団員ひとりひとりは粒揃いで合唱団としては房のようにまとまっている
合唱団にしたいという願いを込めて名付けました。あれから5年、当時のことを思うと本日
この素晴らしいホールでコンサートを開くことができるなんて夢のようです。昨年2月に群
馬県生涯学習センターで開催したファーストコンサートでは合唱ばかりの3ステージ構成
でしたが、今回は前橋リコーダーコンソートのご協力を頂き合唱とリコーダー演奏を合わ
せた4ステージ構成のコンサートになりました。おもしろいコンサートになりそうだと私たち
も期待しております。本日を迎えるにあたり多くの方々からのご協力を頂きました。この
場をお借りして御礼申し上げます。



第1ステージ 解説 

マドリガル集 第1ステージでは、16〜17世紀のイタリア・イギリスの世俗歌曲をお送りいたします。
この頃の世俗歌曲は、イタリアでは宮廷人や教養人たちの間で、イギリスでは一般市民に
多く広まり、夕食後などに家族で広間に集まって歌うような大衆的な音楽として、普段の
生活の娯楽として歌われていました。今で言うカラオケのようなものですね。歌の内容も、
楽しい恋の曲、悲しい失恋の曲、踊りながら歌う曲、コミカルな曲と様々です。このステ
ージでは、その中でも楽しく聞ける特に軽快な曲を中心にお送りいたします

第2ステージ  
アルプスの彼方の音楽             前橋リコーダーコンソート
T  ギムナストック/ラ・ブフォン
U  スキアラズーラ・マラズーラ    ジョルジョ・マイネリオ
V  パッサメッツォ・アンティコ     ジョルジョ・マイネリオ
W  カンツォン「うぐいす」                     タルキーノ・メールラ
X  勝ち誇った愛の神                ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ

第3ステージ  解説

「地球へのバラード」?葡萄が歌うわけ理由

独り、活字から静かに広がる詩の世界、
お母さんの優しい声で、耳を通じて語りかけてくる詩の世界、
詩と音楽が寄り添って、大勢の仲間達の声で分かちあう詩の世界。
合唱団葡萄が歌う理由は、声と声のふれあいの中に、人間の肉声が持っている、言葉で表
すことのできない感情のふれあい、共鳴の心地良さを無意識に求めているからかも知れま
せん。アカペラを好んで歌うのもそんなところに理由があるのでしょうか。
「地球へのバラード」は、人間を含む地球への愛を、人間の肉声のみで表現した秀作です。
宇宙の中の孤独な人間は、言葉を得ることで世界を獲得し、言葉により物の本質や意味を
見失ってしまう。三善氏は、谷川氏の内面に溢れる「愛」という抽象的な言葉の実像を、
旋律の絡みに浮かび上がらせてくれます。詩と音の間に全く違和感を感じないのは、両氏
の宇宙が同じひとつの願いである証し。そして、この宇宙は他の言葉で置き換えられるは
ずもなく、置き換えられないところに音楽(うたうこと)の存在価値があるのだとも思いま
す。
演奏をお聴きいただく前に、まず谷川俊太郎氏の沈黙の世界をお楽しみ下さい。そしてそ
こにどんな宇宙が広がっていくのでしょうか。

第4ステージ  解説
Christmas Collection

イエス・キリスト御降誕の日から数えて1999回目のクリスマスシーズンがやってきました。
合唱団葡萄の本拠地、高崎の街並みも星のように輝くイルミネーションで彩られて、普段
に増した賑わいを見せはじめます。
イエス・キリスト降誕の奇跡については、聖書のルカとマタイの福音書に伝えられていま
すが、特にヨーロッパを始めとする北半球では、クリスマスの時期を境に暗闇の支配する
世界(夜)から光の世界(昼)が長くなりはじめ、喜びの気持ちはますます高まります。全世
界がキリストの誕生を喜びお祝いするかたちで語り継いできた、数多くの美しいクリスマ
スソングは、国や時代、宗教を超えて誰の心にも夢とやすらぎを与えてくれています。こ
れらのなかには宗教礼拝のために作られた讃美歌や聖歌はもちろんのこと、宗教性はあま
りありませんが、人々の心に希望をもたらす美しいキャロル、それ以外にもクリスマスナ
ンバーとして広く愛唱されている曲がたくさんあります。
本日は聖歌・キャロル・ポピュラーの中から皆さんになじみの深い曲を中心に選曲しまし
た。合唱団葡萄からのひと足早いクリスマスプレゼントとして楽しんでいただければ幸い
です。


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